公開当時に映画館でも鑑賞したものの、いわゆるどんでん返し系映画なのでもう一回観たいなぁと思っていた『アイデンティティー』が先日民放でやっていたので、吹き替えだけど我慢して改めて鑑賞。
あくまで初めて観た時(映画館で)の感想を思い出しながらの感想。(以下ネタばれ)
この映画のプロットは2つあり、1つは多重人格の話で、メインのモーテルの場面は夢というか現実世界の犯罪者の頭の中での世界であること。
そしてもう1つがその頭の中の世界で実際に犯罪を犯した人格を見つけて、存在を無くすことである。
1つめは途中で明らかにされるので分かることになるが、2つ目の殺人の人格はどれかというのがこの映画のオチ。
で、とりあえず2つ目のオチは最後まで分からなかった。
このオチを初めて観たとき「やられたーっ」とは思わず「ありえなくない?」って感じたのを今でも覚えてる。
むしろ笑ってしまった。
伏線がどうこうじゃなくて、だって子どもが・・・。チョーwwwって感じ。
でもウマイなって思った。
ところで、その伏線ってどれなんでしょう?
実はあまり謎解き出来てない。。。
最後のオチで「あ〜、なんでもありだな」っていう印象が大きくて、観終わった後で特に考えてなかった。
というこで改めて先日結末を分かった上で観たものの、正直「これだっ!」という決定的な伏線を見つけられず。
確かに、ほとんどの事故というか殺人に子どもが関わっているのは分かる。
確かに殺人を犯す時に自由になっているのも分かる。
でもあの大雨の中、濡れているシーン、しかもびしょ濡れになっていなければならないのにそんな場面が一つも無いのは解せない。
現実世界ではなく頭の中の非現実世界だからと言われれば身も蓋もないけど、それじゃあアンフェアすぎると思うんだけど。
まあいずれにしても、この映画はオススメじゃないかな。
時間も90分ぐらいとちょうどいい感じで、テンポも良い。
個人的にそれなりに面白いと思うし、別につまらない感想を持っても、このプロットを知っていれば次回の似た様なミステリ系映画や本を読む時の謎解きの手助けとなる経験を得られるはず。
まあAmazonのレビューを読むと、似た様なプロットを使った小説はあるみたいだけど、自分は読んでない。